窓際のトットちゃん
ずうっと昔、母が感動して読んでいた本。
なんて素敵な本だろう!
昔読んでいたら絶対トモエ学園に行きたいと言っていた。
こんな夢のような子ども時代を過ごせたトットちゃん、幸せ者。
大人になったトットちゃんが母の気持ちを想像して書いてる目線にも感動する。
こんな風に子どもに向き合ってきただろうか。
自分の価値観を押し付けて
大人になったときに困らないようにと
無理やり押しつけていることがあるなぁ。
信頼せず
口うるさく見張ってる
どこまで子どもの【自由】を尊重したら良いのか、いつも迷ってしまう。
その一方でトットちゃんが出会った大人のように突き抜けた教育をしたい、という憧れもあり日々葛藤。
おそらく発達障害グレーの範囲に位置する我が子と接するとき、そんな現実と理想に揺れ動く。
国の教育方針は現代まで右往左往だ。
そして、子どもたちの自己肯定感の低さは他国と比べても一段と低いというデータ。
私は大学も行っていないし成績も悪かった。
だけど、縁があって海外の学校にも20代で自分の貯金で行ったし、不思議と外資系金融企業で働き、今も良い仕事に恵まれている。
いつも周りは有名大学卒の人達に囲まれてきたけれど、だからといって、働く人びとは学歴なんて、そんなに気にしないと感じるけど。
大事な10代を全て学業や習い事に費やす今の時代。
自分で考えて試して失敗する時間もない。
今の子どもたちは、大人になったとき、トットちゃんみたいに、
目をつぶると匂いや風が肌を触れるような眩しく瑞々しい思い出を残せるだろうか。
余りにも忙しすぎる。
余りにも情報が多すぎる。
うちの子どもも例に漏れず。
ああ、もし日本の教育方針が変わって、全部の学校がトモエ学園のようになればいいのにな。
きっと豊かな未来を作れる青年たちが育っていって、賢く、生きる力のある日本人であふれるに違いない。